おまけ
マンガのファンサイトというと、エロ画像とかホモばかりと思う人がいるようで、そういうところが人気サイトなのだろうと思う向きもあるかもしれない。
だから「私が」好きなファンサイトについて少し書きたい。
そこは「ワンピース」(アニメ&マンガ)についての個人ファンサイト
「ワンピース大好き/ロロノア・ゾロ激愛/自称健全サイト/女性向け要素少しあり(サンゾロサンとかゾロ総受けとかです)」の「感想・日記中心」のサイト「若竹」
テキスト中心のサイトですが、ワンピースを知らない方またはファンではない方、およびファンサイトというものに行ったことのない方には検索を勧めません。行かれても疲れるだけです。
2次元の物語とキャラクターに恋こがれた経験のない方にも勧めません。理屈で超えられるものではなく、根本的に理解不可能だと思われるから。
また、上記の「女性向け要素」とか「〜受け」という言葉が意味不明の方やその言葉に嫌悪感を感じられる方にも勧めません。決してそういう意味での過激なサイトではないと思うものの、判断基準は人それぞれなので。
サイト「若竹」の管理人さんは「ワンピースの面白さや感動を多くの読者と共有したいという気持ちで感想を書いて」いる。
ワンピを愛する人にしかわからない話の詰まったサイトであり、この方のサイトに毎週毎週アップされる感想文(というか妄想文だったり、鋭い洞察と深い考察で埋まった文章だったり、パロディだったり、ラブレターだったり、とにかく毎回色々)は数あるワンピの感想サイトのなかでも抜きん出ていると思います。(注/夜弥さんというその管理人は学生ではなく社会人の勤め人であり、ワンピの中のドリフのネタがわかる年齢の方でもあるのが私にはちょっと嬉しい)
この方の感想文を読むとワンピが5倍にも10倍にも楽しめることが請け合いと思う人が少なからずいる − 私以外にも、ここの管理人は『わたし』が言いたかったことを言い、『わたし』が知りたかったことや見たかったことを教えてくれる − と思うファンが多いので、訪問者数が多くカウンタの回転が速い。
この方は、ワンピを好きで熱烈に激愛してるファンの熱い思いと、キャラクターの関係性や将来の方向性や可能性について語りだしたらとまらないくらいの分析能力というか想像力というか洞察力というか推理力というか妄想力というかミーハー根性というかその他諸々を沢山もっている。
それらをひっくるめて、お話とキャラクターを好きになれる力というか、より楽しめる力(ちから)があるということで、これをファン力とでもいったらいいのか、敬服します。
読ませる力も職人芸で、自分もファンサイトを手伝ってるだけに(ワンピではありません)すごいなあと思いつつ、わずかに嫉妬も感じている。
「(あるキャラクターについて)、これだけ解読した考察文を書いたのが自分だったらよかったのに(バンバンバンバン:机を叩く音)」とモニタの前で、何度うなったことか。
でもかないっこありません。もうあきらめました。私にとってネット上のオアシスです。ありがとう、夜弥さま。
夜弥さんというハンドルネームは「やみ」と読むそうですが、私はこれは「病(や)み」に引っ掛けたハンドルじゃないかと推測しています。ワンピという物語とそのキャラクターを愛さずにはいられない。語らずにはいられない。表現しないではいられない。妄想しないではいられない− といった病み。
でも「べてるの家」じゃないけれど、病気=不幸とは決め付けられない世の中です。CMソングじゃないけど♪貴方に会えて本当によかった♪(こんなに夢中になれる物語に会えて、生きててよかった。涙。)という気持ちは、わかるひとにはわかる。わからない人にはわからない。
何が悲しいかというと、日常のリアルを生きる周りの人間たちは自分と同じような「病気」でないことだった。
...少し前のNHKの夕方6時からの「天才テレビくん」で、視聴者からの葉書をタレントが読みコメントをつけていくコーナーがあった。
あるときそこで「将来の夢」を読みあげていた。宇宙飛行士,野球の選手,先生,ケーキ屋さん...そんななか、小学1年生のある男の子の投書は。
「海賊になりたい」
それを読みあげたタレントさんは戸惑いながら言った
「 え〜? 海賊って、悪い人でしょう...」
さすがNHK出演者。(T▽T) バカヤロー!小学生の男の子の読むマンガくらい読んでおけ!と、電話したくなった。でもやめた。NHKの出演者として、まっとうな反応だったのだ、きっと。で、これが「世間の常識」というヤツだ、君はそれを知っってしまったんだねと、私は男の子の心を思い涙した。
...
ネットがあってよかった。
年齢や住む場所ほか諸々の壁を越えて、同じ言葉を話せる仲間に会えてよかった♪と若竹サイトで思ったのだった。
2004-01-28 (Wed) |