プロジェクト CAP!?

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管理人としては、「プロジェクトX」の全てを手放しで礼賛するわけではない。
先日の回のカップヌードルという製品については、非常食としての評価はともかく、環境ホルモンの面でアメリカ向けには気を使い、日本向けにはそうでもないという対応の違いが云われたりもするので。

しかし、マスコミのニュースというと、誰が誰を殺したの横領したのという殺伐としたノンフィクションばかりだから、CAPでいうところのサクセスストーリーにも似た、視聴者を元気づける こういうノンフィクションの紹介が、今までほとんどなかったのが不思議なように思える。

少し前のNHKの”技術立国 日本”についてのドキュメンタリーはプロジェクトXの前身というか、下地のようにも思えるので、まったくないとはいわない。

「プロジェクトX」は、今の世の中で人が当たり前のように享受している恩恵は、普通の人達の地道な努力の賜物(たまもの)だと教えてくれる。

レーザーメスの開発についての話では、技術畑の人にとっては、「レーザーは工業用で人体に当てるものではない」というのが常識だったので、手術用の”レーザーメス”などという発想は思いもしなかったと聞いてなるほどと思い、一人の脳外科医が病巣と戦える武器がほしいと切実に願わなかったら、発想されなかったのではないかと、納得させてくれたりして、面白く見ている。


江戸時代に大岡越前だったか、孝行者や善行を積んだ人を表彰をする制度をつくったように思うが、それもひょっとしたら、殺伐とした世相だったからなのかもしれない。
また、今はその表彰を、代わってNHKが行っているようなものかなとも思う。
しかし、「いつのまにか」「だれかが」ではなく、個々の事例についての「いつ」「だれが」 が見えるというのは大変興味深いし、どこかに留めておくべき記録だと思う。


CAPについても、誰かがこれを子供たちに受けさせたいと思わなかったら、現実にならなかったわけだから、やぱりこれもまた沢山の人達の「プロジェクトX」 のなかの ささやかな ひとつではなかろうか。


私はこのサイトを作っておくと、これから自分の地域にCAPをよびたいと思う人がここを見つけたとき、「 なんだ、こういうふうな方法があるのか。役所のこういう肩書きの人をプッシュするのもいいのか」などと参考になると思うから作っている。

しかし、たぶんこのサイトを読んでるかもしれない東久留米のお役人さんの中には、ひょっとしたら、ここの管理人について、「自分の手柄を並べて、次の市議選にでも立候補するつもりか」などと考える人もいるかもしれない。(冗談みたいな話だが、そういう目的でなければこんな面倒な無償行為をするはずがなかろうという発想の人もいないこともない。)
もちろん自分の活動をサイトで発表して市議に立候補する人がいてもちっともかまわないと思うが、残念ながら、私にはそんな知性もエネルギーも社交性もないので、自分にできる範囲のことをするしかない。誰もが自分にできることを少しづつ持ちよっていくのが いいのではないだろうか。

(2001,10,20 )