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資金稼ぎというと手近なところでバザー…じゃない、フリーマケットだということになった。
しかし思いついたβさんには頭の痛い記憶があった。
西口公園ができてからβさんは、生活クラブのトモダチと、そこでフリマを年に1,2回企画した。
そこは駅に近く、敷地の半分が芝生の広場になっている。
当時は消防署の隣に仮設されていた市役所の出張所に、公園を担当する課があるというので、公園の使用許可というものを取りにはじめて行って、知った。
公園の使用は非営利目的の場合は無料である。
営利目的の場合は有料であると。
フリーマーケットは営利目的なのか非営利目的にあたるのかよくわからないと年配の男性職員さんは苦い顔をした。有料だと聞いてβさんも青くなったが、とりあえず有料の場合はいくらかと聞くとはっきり答えてくれない。どうも公園をそういう催しに使ってもらっては困るという口調が見て取れた。
あとで職員氏の心中を推測すると、こうではないかと思われる。
「開発が進む駅のすぐそばにできたばかりの西口公園をそういうコトに使われては、つまり悪い前例ができてしまった場合はどうしたらいいのか。このグループを許可すると、同じような催しに使いたいというグループが次から次に現れるのではなかろうか…不安」といったところか。
しかし営利目的というのは歌手とかを呼んでイベントをひらいて入場料を取るような場合をいうのではないかと解釈して、これはあくまでも不用品の交換が目的ですと言い張り
「都市公園内行為許可申請書」と「 都市公園使用料減免申請書」を提出した。
つまり公園の一部を無料で使用する許可をいただいた。
そしてチラシにはもちろん「リサイクル・フリーマーケット」といれた。(リサイクルの文字をバンと大きく)
付記(00,6,12)
「東村山市の公園等でも定期的にフリマが開かれているので、東久留米でも出来ないわけがない」
というのがβさんの根拠だった。のちに、清瀬市の育児サークルの人が、自分の市内の公園で幼児服の不用品のフリマを行いたいと、市に申請にいったが、却下されたそうだ。
「清瀬市は遅れている!児童館もない!」と彼女は憤慨している。
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育児マップの会が西口公園でフリマを行った時のトラブルは、公園の敷地の半分の
芝生の広場以外の場所、つまり、砂場や滑り台のそばに店を広げるグループが
少なからずあったこと。
子どもを遊ばせにきたよこでモノを売られつのは迷惑千万である親もいるのは至極当然な話であるが、「公園は物を売るところじゃない.やめてほしい」という苦情の電話が市に寄せられたと、市の公園管理課の方からマップの会の当時の代表に電話がきたと聞いて、一同青くなった。
主催者であるマップの会のほうに直接電話してほしかった。
市へクレームがいくと、公園使用の許可がおりなくなる可能性が出てくるので焦る。
「次のフリマはいつですか」 という電話も市に寄せられたという。(ほっ)
最初のフリマの頃は、遊具の方にも店を広げざるをえないほど盛況で、出店者数も買いにくる人も多かった。
95年ごろ、できたての西口公園ではじめてフリマを開いたβさんには、「平日の午前11時〜12時にくるヒトなんているのか」と期待薄だったところへ思いがけず盛況だったので驚いたそうだ。
現在の西口公園のフリマは以前ほど”大賑わい”ではない。最初の頃のようにバッタ屋さんらしい出店者もいない。
最初、盛況すぎたのは、それまでは東久留米の西には滝山の西部地域センター前広場があり、フリマの定番場所だったが、市の東にはフリマをひらける場所がなかったので、フリマに出したいと思っていた人が多かったのではないか。
やがて、市役所の新庁舎が完成し、市役所前広場(市民プラザ)で「青空市民の会」が第3日曜日にフリマを催すようになり(ほかのグループが別の日に催すフリマもある)、北口商店街でもフリマを行うようになったので、出店者が分散されたのだろう。
西口公園のフリマは出店するのも買いに来るのも子連れ主婦が多い。落ちついた恒例の行事になっている。
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