岩舩・渋谷『アサーティブ』によれば自己主張には3種類ある。「アグレッシブaggressive」(攻撃的)、「ノンアサーティブnon-assertive」(非主張的)、「アサーティブassertive」(自分も相手も大切にする自己表現)である。
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『アサーティブ』は心理学の本というより、対人関係で自分または相手をないがしろに しないためのコミュニケーションの技術とスキル、実践のための本である。
自己中心になれといっているのではなく、相手も自分も尊重するコミニケーションを目的にして、他人と違う自分の意見をきちんと話すこと。
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「相手に対して、心に思っていることを全部言ってはダメよ。
言われた方はどんな気がすると思う?」
そういう”思いやり”を親から諭されてきた人は少なくないだろう。
しかしその結果、「言わなくても通じるはず」「自己主張はわがまま」と思ったり、 自分の気持ちを言葉で伝えることを学んでこなかったり、ある意味ラクな解決法 −自分をおさえてしまう、我慢して耐える選択肢−を選ぶのが習い性になったりしてはいないだろうか。
(注/傍からは消極的に見えても、自分で「〜しない」という選択枝を選んでいるのは アサーティブである。「アサーティブ」というのは「言いたいが言えない」自己ではなく 「言えるが言わない」自己であること。)
私は「アサーティブ」について、公民館の保育付きのセルフ・カウンセリングの講座で知った。平日の昼間の講座だったので参加者は女性だけ(^_^U)だったが、その分、夫や子どもとの日常的な出来事を記述しながら自己洞察をすすめていくワークショップで、他人の事例に考えさられる事も多かった。
他人の事例は岡目八目で「ばかばかしい事をなんでくりかえすんだろう.どうして自分の意見をちゃんと相手(家族)に伝えないんだろう」と思えるが、自分の場合も同じで、子どもを「怒るために怒る」(不愉快になりながらも毎日慣れ親しんだ感情に行きついてしまうこと)ことなどが意識化できた。今でも我慢を重ねて爆発するようなパターンから完全に抜け出せたとは言いがたいが、「これじゃいけない。ばかばかしい」と気がついて軌道修正をはかれるようには少し出来るようになったように思う。
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