− 石坂啓や久保キリコだって書いてるし、他の人のエッセイでも目にすることは
「自分が妊婦のときは妊婦さんがやたら目につき、ベビーカーを押すようになってからは
ベビーカーを押す人の姿がやたらと目につくようになった」
それと同じようなもので
意識に上るようになると、やたらとそれが目につくようになってしまった …というヤツです−

気になる言葉


やっぱり気になるその言葉は… 「父兄」(ふけい)
昭和30年代生まれが小学生の頃、学校のお知らせは「父兄」あてだった
だから、その世代には,それが当たり前の言葉として染み付いてしまっている うん

(これは子どもが一家庭に5〜6人いたころの、兄弟の中で一番上のお兄さんが次期
家長としていざというときは父母兄弟の面倒をみる責任があった時代の言葉でしょう)
   …いまさら「父兄」はないもんだ…とっくに死語になってると思っていた。
      (_ ̄ )遠い目

かつて「父兄会」と言われていたPTAの集まりは、その後「父母会」となり、
現在は「保護者会」と名称が変化している。
(実際、知り合いの父子家庭では、子どもの祖母が保護者会に出席している)

さすがに小学校からのお知らせは「保護者各位」になっている。

しかし、小学校の先生も、保護者会で「父兄の皆さんには…」と言ったりする。
(40代前半のとても気さくな先生)

PTA出展の展覧会で、会場に訪れた人に書いてもらうアンケートの見だしにも
「ご父兄へアンケートのお願い」と書かれていた。
(アンケを作ったのは昭和30年代後半生まれの方)

PTAの委員会による、お知らせのタタキ台の文章の中にも「最近の父兄の…」。

新聞で見た 俳優さんが自分の子ども時代について書いたコラムでも「父兄」

東久留米の教育を考える会のサイトのBBSのカキコでも
40代前半の男性がつい 「児童父兄が」

ε=(>ε<) 目に付くと「 またか」と吹き出してしまう

私は言葉狩りが趣味ではない
 しかし気になりはじめた者には目につく
ので いかんともしがたい
もちろん どれもこれも言ってる(書いてる)人には全然悪気は無い
ただ 言葉のおかしさを意識していないだけ

言われてみれば「そういえばそうだ」と誰もが納得するし、
指摘すると非常に恐縮されたりする方もいるので申し訳ないが
言われないと案外気がつかないモノである

多少うるさいと思われようが気になるので、指摘できるときは指摘している。
もちろん保護者会の場で立ちあがって先生に
「その言葉はよくないんじゃないですか!?」などとは 言わない。
個人面談のときに言っている。

というわけでクラス替えがあって子どもの担任が代わったときは
保護者会の末席で私は
「さあ この先生は (「父兄」を) 使うかな?使わないかな?」と
チェックするイジワルばあさんの心境である。

 (00,12,10)