その4.ジュンサーさんジョーイさん

このサイトの協力者で、自分の趣味のサイトを持っている某さん曰く。
「あっちの趣味のWEB世界にも、こっちのまじめなWEB世界にも、後進の
インタネ参入者に対してお世話好きの人がいる。」

 確かにここのリンクの頁にあるような、ネット初心者向けの頁を設けている方たちも
その代表格であろうが、一般のホームページ自体も、「自分の知っている事を多くの
人に開示したい」という動機でなりたっている。

 世間やマスコミでホームページが取り上げられるときは、「(それに付随する広告
収入などで)いくら儲かるか」という話題が多い。
 しかし、企業等がPRのために作るサイトならいざ知らず、個人のサイトは、それに
費やす時間と労力を考えれば、実益として割にあうものではない。

 壁紙やアイコンをDLできる素材屋の個人のサイトは膨大な数にのぼるが
皆、使用料も払わず自分のホームページに使用しているし、
ニフのシスオペなど、
一部を除いてボランティアで運営されている

 お金の問題ではなく、自分の好きな世界をより多くの人に知ってもらいたいという
その道のオタクさんに支えられている面が多い。

これは、多分、中沢新一あたりに言わせると、文化人類なんとかでいうところの、
「贈与」と「交換」の世界ではないかと思う。
 「電脳空間を贈与の霊が飛び交っている」とか何とか、言うにちがいない。

ジュンサーさんジョーイさんはもちろん、巡査(おまわりさん)と女医さん。
どこの町に行っても同じ顔の彼女らがいるというのは、どこにでも、その
世界の治安と秩序を維持するために働いている人がいることを示す記号
ではなかろうか。



付記
「まじめなクイズ(その2)」の答え

「病院で、担架で運ばれる男の子を見た一人の医師が、『息子よ!』と叫んだ」
のは、その医師が女医さんで、子どもの母親だったから。
父親とその息子は、医者をしている奥さん(子どもの母)が働く病院に運ばれたわけ。

「医者=男」というイメージが知らず知らずに出来あがっていると、この答えを聞いて
「あっそうだったのか」と思う。こんな単純なことがわからなかった…
じつは私も最初、ホモの夫婦か、養子だと思いました…

以前、新聞の投書欄でも 似た類の話があった。
曰く
「入院している祖母の見舞いに行くと、祖母が『私のところは医者が診察して
くれない。
看護婦さんしか来ない。』と、涙ながらに言うので、それはひどいと
思い看護婦さんに抗議に行き、言われた。
『先生は、女医さんです』と。 」   (「研修医ななこ」にも、似た話がある。)

弱者である患者にとっては、医者は「お父さん」、看護婦さんは「お母さん」、自分は
「子ども」という家族イメージになってしまうのも否めないけれど。


ジュンサーさんとジョーイさんという治安と健康の管理者が男性でなく女性である
ことは、それがソフトに管理された社会であることを意味するのだろうか。

ともあれ、ポケモンについての項目はこれで終ります。( 2000, 8,2 )