「寅さんと両さんのまち・葛飾のCAP
           葛飾区教育委員会 生涯学習部 青少年課
                  (文責 林 由紀夫氏)

「G.CAPつうしん14号(1999年4月2日/第14号)」より
この文章は、グループCAPと、林由紀夫氏の許可を戴いて転載しました

 葛区といえば、『男はつらいよの柴又、『こちら亀有公園前派出所』の亀有
で知られる、人口43万人弱の町工場や小松菜などの畑もまだあるまちです。
 1年半ほと前、痴漢や強制猥褻なとの性犯罪の発生が地域で問題になりました。
PTAでは、地域パトロールや通学路に設置した『ひまわリ110番』を活用したり、
また青少年育成地区委員会では、区で作成した「痴漢注意」の看板やボスター

掲示するなとの取組をしました。


 私たちも、性犯罪などに対して、ただ単に注意を呼び掛けるだけではなく、何か
有効な対応策はないだうかと摸索していました。
 
そんなおり、CAPについて書かれた新聞記事を目にしました。これは「いけそ
うだ」と、率直に感じました。早速、CAPについての本や資料等を読まさせてい
ただき、良く考えられた実践的なプログラムであることが分かりました。10年度に
小学校で試行的にCAPを実施させていただき、さらにその感を強くしました。

特に、「エンパワーメント」の思想は虐待をどう防ぐかだけではなく、生きかたの問
として重要だと感じました。すべての子ともが一度は、このCAPプログラムを
受けられるようになればと思いました。

 ただ、ワ一クショップの時間が45分と、子どもの反応を受け止めながら、進めて
いくには、学年によってはややきつそうだと感じました。今後の課題だと思います。
また、子どもワークショップが注目されがちですが、今日の子育てのあり様など
考えると、保護者講演会も非常に有意義なものだと思いました。


 幸いに、グループCAPの皆さんのご協力で、11年度ほ20小学校に拡大し、実施
できることになりました。学校の授業に取り入れることのメリットは、ワークショップ
の時だけでなく、担任が年間を通して、CAPプログラムに基づいた指導ができる
ことだと思います。


 今後は、計画的に全小学校で実施できるようにしていくことと、グループCAP
皆さんの指尊、協力を得ながら、葛飾区にも第2のグループCAPができればよ

と夢を描いています。

 「寅さん」と「両さん」だけではなく、CAPも加わった葛飾にしていきたいと
思っています。
                                 
(文責 林 由紀夫氏)

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